週刊少年ジャンプで連載中の漫画です。ネバーランドいうタイトルから、どこかメルヘンチックなお話をイメージしました。最初は確かにほのぼのとした情景が描かれています。親のない子供たちが、ママと呼ぶ一人の女性を母親として慕いながら毎日を元気に暮らしています。安全で食事も美味しく、奇妙なテストが毎日あるものの、それ以外は子供たちがのびのびと過ごせるように工夫されています。気になるのは子供たちの首筋にある番号。堀の外には決して出られないこと。教育はされているようなのに、外部とのやり取りがとれないこと。子供たちの中には引き取られて堀の外へ出ていくことがあります。寂しいけれど、おめでたいことです。子供たちの中でも優秀なノーマン・レイ・エマもいつかは外へ行きます。ある日、一人の女の子コニーが外へ行くことに決まりました。切ない別れの後、エマはコニーの大切なぬいぐるみ、リトルバーニーが食堂に置き去りにされていることに気がつきます。まだ間に合うからとエマとノーマンがコニーに届けるために、外に出てみると胸に花が刺され、息絶えたコニーの姿がありました。すぐそばには奇妙な生き物がいます。大きくて化け物の姿をした生き物は鬼と呼ばれる存在。子供たちは幸せに堀の外に出るわけではない。その内自分たちも、いえ、ハウスにいるすべての子供たちが鬼の手に渡ることに気がつきます。その場にいたのは鬼だけではありません。エマたちが信頼し愛しているママも一緒。鬼とママが「出荷」という言葉を使い、エマを含めた子供たちは「食料」であるといういう事実に愕然とします。この世の真実の一端を見てしまったエマとノーマン。母親のように慕っていたママですら、ずっと敵だったという事実。読んでいた私は、これだけでもショックを受けましたが、エマたちを取り巻く真実はもっと残酷です。堀の外にでても追われ、鬼ばかりの世界でどう生きるか。自分たちと同じ人間はどれぐらいいるのか。手探りで仲間たちとともに真実を探り出し、人間の世界に行く方法を知ります。自分たちの運命を知り、立ち向かっていくエマたちの今後の行方が気になります。世界は広く決して敵ばかりじゃない。同じように運命に立ち向かおうとする同志との結束には胸が熱くなります。おすすめ⇒カラミざかり