全く将棋のこと、ルールもわからないけれど、どっぷりとはまっている漫画です。登場人物一人一人にちゃんとストーリーごあって丁寧にエピソードが描かれていること、表の顔も裏の顔もあり、誰一人として完全な悪役がいないのも魅力の1つです。そんな優しい世界なのに、時として残酷な現実が突き付けられたりするので、ぎゅっと心を持っていかれてしまうのだと思います。学校生活では居場所を見つけられなかった主人公桐山零が、将棋を通じて学校外で世界を広げていく様は応援したくなります。学校生活が辛い学生さん、是非とも読んで欲しいです。学校と家だけが世界の全てではないと教えてくれます。主人公を取り囲む大人達もカッコいい人達ばかりで、イチオシは主人公の学校担任林田先生です。「でもが100個あってら開くドアがあったらいいが、そんなものはねーよ」と言い訳ばかり繰り返す主人公に林田先生が語った言葉です。これにはぐさりと来ました。何かやらない言い訳を考えそうになるときにこの言葉を思い出して、とりあえずやる方向に自分を持っていくようにしているほど、刺さりました。そんな言葉が他にも沢山散りばめられているので、どなたでもきっと触れるものがあるはずです。おすすめ⇒絡みつく視線